作品説明
1ヶ月妊娠しなければ男に戻れる話(4)性転換の呪いと、欲望に溺れる男子の最期の1ヶ月










作品の概要
「1ヶ月妊娠しなければ男に戻れる話」シリーズの第4巻は、性転換・女体化ジャンルの金字塔とも言える大人気同人誌の最新章だ。主人公は、ある不思議な病にかかり、男性から女性へと身体が変化してしまった。しかし、その呪いには条件がある1ヶ月の間に妊娠しなければ、元の男の身体に戻れる。その限られた時間の中で、彼はクラスメイトや周囲の女性たちに誘われ、次々と性行為を重ねていく。そして、妊娠という“呪いの解除”を避けるため、その身体はますます敏感に、そして欲望に満ちていく。本作は32ページのB5サイズで、巨乳・和服・浴衣・セーラー服・野外露出・温泉・乱交といった、男性向け同人誌の王道要素をすべて詰め込んだ、まさに“エロの総集編”とも言える一冊。コミケ107(2025冬)で発売された最新作は、前作までの「誘い受け」の構造をさらに深化させ、主人公の心理的葛藤よりも、身体の変化そのものが快楽の源泉として描かれる、圧倒的な官能性を誇る。
サークルの紹介
この作品を手がけるのは、みら国という、近年のTSF(性転換)ジャンルの中心的存在とも言えるサークル。代表作手であるやさみみらきち(Yasumi Mirakichi)は、単なる「男が女になる」ではなく、「男としての意識と女としての身体の乖離」を、官能的かつユーモアたっぷりに描く手腕に定評がある。これまでのシリーズでは、学校や温泉、野外といった日常的な空間に、突然訪れる性転換の異常性を巧みに落とし込み、読者を「これは現実か?それとも妄想か?」という境界線上に引き込む。特に、和服とセーラー服の対比や、「男に戻りたい」という願望と「女としての快楽に浸りたい」という欲望の矛盾を、笑いと羞恥のバランスで描く手腕は、他に類を見ない。みら国の作品は、単なる「エロ」ではなく、「性の変容」というテーマを、心理的・身体的・社会的な側面から徹底的に掘り下げている点で、同人誌界の異端児と呼ぶにふさわしい。
見どころポイントや独自の感想
第4巻の最大の見どころは、「妊娠を避けようとするほど、身体が誘いを受ける」という、皮肉と官能が入り混じった構造だ。主人公は、妊娠すれば男に戻れなくなるという恐怖に駆られながらも、胸の大きさ、肌の柔らかさ、そして他人の視線の温かさに、次第に「男に戻りたい」という思いが薄れていく。その変化が、まるで性転換が「治癒」ではなく「開花」であるかのように描かれている。特に温泉シーンでは、全身を濡らした身体が、浴衣の薄い布地に透けて見える描写が、まるで「男の心」が「女の身体」に溶けていく象徴のように感じられる。そして、乱交シーンでは、「誰かに妊娠させられること」が、恐怖ではなく、むしろ「解放」の瞬間として描かれている。これは、従来のTSF作品が「戻りたい」という悲壮感を強調していたのに対し、みら国は「戻る必要はない」という新たな価値観を提示しているのだ。
また、コメント欄で「このメス俺のペット確定」という言葉が頻出しているが、これは単なるネットスラングではない。主人公が、自分の性を自覚しつつも、他人の欲望の対象として受け入れていく姿は、「性の所有権」というテーマを深く突いている。彼は、男としてのアイデンティティを失った代わりに、女としての「愛される存在」という新たな存在価値を見出している。その過程で、彼の巨乳、和服の襟元から覗く胸、セーラー服のスカートの下で揺れる太ももすべてが、単なる性的描写ではなく、「男だった頃の自分」への哀惜と「女になった今」への肯定の交差点として機能している。第3巻で「心の葛藤が薄い」と批判された点も、この第4巻では逆に「葛藤のない快楽」こそが、現代の性のあり方を映す鏡だと感じられる。これは、「性転換は病気ではなく、進化」という、新たなフェミニズムの影を映す作品でもある。
こんな人におすすめ
- 性転換・女体化ジャンルの金字塔を追いかけている人「1ヶ月妊娠しなければ男に戻れる話」は、このジャンルの発展史そのもの。第4巻は、その系譜の頂点に立つ作品だ。
- 巨乳・和服・セーラー服・温泉・野外露出など、男性向け同人誌の王道要素を一気に味わいたい人この1冊に、すべてが凝縮されている。一つのシーンに複数の要素が重なり、視覚的・感情的な爆発が起こる。
- 「男に戻りたい」ではなく、「女として生きたい」に共感する人主人公の変化は、性の固定観念を壊す哲学的な問いを内包している。単なるエロではなく、性の自由を描いた現代的な寓話だ。
- 「誘い受け」の構造に魅了される人周囲の女性たちが、主人公を「男に戻す」のではなく、「女として味わう」ために行動する。その「誘い」の密度と、彼の無防備な受容が、極上の官能を生み出す。
- 同人誌界で「みら国」の名前を聞いたことがあるが、まだ読んだことがない人この第4巻は、彼らの世界観と作風のすべてが凝縮された、まさに「入門作」であり、「決定版」だ。
「男に戻れる」のは、本当に幸せなことなのか?この問いに、この作品は、笑いと涙と、そして熱い体液で答える。性の呪いは、もはや呪いではない。それは、自分自身の身体を、すべての欲望と共に受け入れる、最高の解放なのかもしれない。
性転換の呪いに囚われた男子の1ヶ月間の運命と欲望の最期




