作品説明
記憶喪失の主人公を巡る、二人の美女による危険な愛の綱引き!『泥棒猫はカノジョの始まり』レビュー

「目が覚めたら、美女が自分のことを『彼氏』と呼んで世話を焼いてくれる」……そんな男の夢のようなシチュエーション、一度は妄想したことがありませんか?
しかし、もしもその「カノジョ」と名乗る女性が二人現れたら? しかも、自分には過去の記憶がないとしたら……?
今回ご紹介するのは、そんな極上のサスペンスと官能が入り混じるオトナの恋愛譚、『泥棒猫はカノジョの始まり』です。
「泥棒猫」は一体どちらなのか。甘い蜜の味と、背筋が凍るような謎解きが同時に楽しめる本作の魅力を、たっぷりと語り尽くします!
作品の概要
まずは、本作の基本データと、物語の導入部分をご紹介しましょう。
本作は、竹書房のレーベル「バンブーコミックス COLORFUL SELECT」から刊行された、サイトウヤフ先生による成人向け漫画作品です。
全19話で完結しており、物語の結末まで一気に駆け抜けることができる構成になっています。
【あらすじ】
物語の主人公は、事故の後遺症により部分的な記憶を喪失してしまった青年・彰(あきら)。
自分が誰なのか、どんな生活を送っていたのかも曖昧な中、彼のそばには一人の女性がいました。
彼女の名前は唯(ゆい)。「私があなたのカノジョよ」と語る彼女は、怪我をした彰を献身的に介護し、不安な心を優しく包み込んでくれます。
記憶を失った不安の中で、唯一の拠り所となる唯の存在。彼女の温もりに触れ、彰は少しずつ安らぎを取り戻していく……はずでした。
しかし、そんな彰の前に、もう一人の女性が現れます。
彼女は彰が勤める会社の子会社に勤務するOL・麗華(れいか)。
美しく、どこか挑発的な瞳を持つ麗華は、彰に対して衝撃的な事実を告げます。
「私こそが、あなたの本当のカノジョよ」
献身的な唯と、妖艶な麗華。二人の美女が同時に「カノジョ」だと主張する異常事態。
彰の記憶にある「空白」には、一体何が隠されているのか?
そしてタイトルにある「泥棒猫」とは、果たしてどちらの女性を指す言葉なのか?
単なるハーレムものでは終わらない、謎が謎を呼ぶ三角関係ラブサスペンスが幕を開けます!
サークルの紹介(作家・レーベル紹介)
本作は同人サークル作品ではなく、商業出版された作品となりますが、ここではそのクリエイティブの源泉である作家様とレーベルについて触れておきたいと思います。
- 著者:サイトウヤフ先生
本作を手掛けるのは、サイトウヤフ先生。
オトナな男女の機微を描くことに定評があり、特に女性キャラクターの艶めかしい表情や、肉感的なボディラインの描写には目を見張るものがあります。
本作でも、清楚で家庭的な雰囲気を持つ「唯」と、スーツ姿が似合うキリッとした美人OL「麗華」という、タイプの異なる二人のヒロインを見事に描き分けています。
特に注目したいのは、「視線」の描写です。
主人公を見つめる瞳の中に宿る、慈愛、欲望、そして時折見え隠れする「狂気」や「秘密」。
言葉ではなく絵で語るような心理描写が、読者の不安と興奮を同時に煽ってきます。
もちろん、オトナコミックとしての「濡れ場」の描写も濃厚。肌の質感や吐息が聞こえてきそうな臨場感は、サイトウヤフ先生ならではの技術力の高さと言えるでしょう。
- レーベル:バンブーコミックス COLORFUL SELECT
発行元は、麻雀漫画や4コマ漫画でもおなじみの竹書房。
その中でも「COLORFUL SELECT」は、大人の読者を満足させる質の高いエンターテインメント作品を数多く輩出しているレーベルです。
単なるエロだけでなく、ストーリー性やキャラクターのドラマ性を重視した作品が多く、本作のような「続きが気になる」構成の作品を世に送り出すことに長けています。
商業作品としてのクオリティコントロールがしっかりとなされているため、作画の崩れなどを気にせず、安心して物語に没頭できるのも大きなポイントです。
見どころポイントや独自の感想
ここからは、私が実際に作品データやあらすじを分析して感じた、本作の「絶対に外せない見どころ」を、独自の目線で熱く語らせていただきます!
1. 「記憶喪失」が生み出す、極上の背徳感とスリル
本作最大のスパイスは、やはり「主人公に記憶がない」という点に尽きます。
通常、二股や浮気といったシチュエーションでは、主人公には罪の意識があるものです。
しかし、彰にはそれがない。だからこそ、二人の女性から迫られたとき、「流されてしまう」のです。
「もしかしたら、本当に俺の彼女だったのかもしれない……」
そう自分に言い訳をしながら、唯の献身的な愛を受け入れ、麗華の大胆な誘惑に溺れていく。
この「不可抗力という名の快楽」がたまりません!
読者は彰の視点に立ち、「どっちが本物なんだ!?」とハラハラしながらも、美女二人に翻弄される贅沢な状況を疑似体験できるのです。
真実を知るのが怖い、でも知りたい。そして、その間にも夜は更け、肌と肌は重なり合う……。
このサスペンスフルな展開が、性的な興奮をより一層高めてくれます。
2. 清楚 vs OL! 対照的なヒロインによる「性」のアプローチ
ヒロイン二人の対比が素晴らしいです。
【唯】は、エプロン姿が似合うような家庭的な女性。彼女との行為は、優しく、包み込むような愛に満ちていることが予想されます。
タグにある「お風呂・温泉」という要素は、おそらく彼女との親密な時間を象徴しているのではないでしょうか。
無防備な姿で背中を流し合うような、甘いイチャラブ展開に期待が高まります。
対する【麗華】は、バリバリのOL。
オフィスラブやスーツ姿での情事など、少し背伸びした、あるいは刺激的なシチュエーションを提供してくれる存在です。
彼女の強気な態度の裏に隠された「本音」が見えたとき、ギャップ萌えとともに征服欲が刺激されること間違いなし。
「癒やし」の唯か、「刺激」の麗華か。
あなたはどちらの泥棒猫に心を盗まれたいですか?
3. タイトルが示唆する「泥棒猫」の正体とは?
タイトルの『泥棒猫はカノジョの始まり』。
この言葉には深い意味が隠されているように思えてなりません。
「泥棒猫」とは、通常「他人の恋人を奪う女性」を指す言葉。
つまり、唯か麗華のどちらか(あるいは両方?)は、嘘をついて彰を奪おうとしているということになります。
献身的に尽くしてくれる唯が、実は彰を監禁に近い状態で独占しようとしているのか?
それとも、後から現れた麗華が、記憶のない彰を騙して略奪しようとしているのか?
あるいは、彰自身が過去にとんでもない二股男だったのか……?
ページをめくるたびに「真実」が二転三転するストーリーテリングは秀逸です。
単なるエロ漫画として消費するにはもったいないほど、物語の結末が気になって仕方なくなるはずです。
全19話というボリュームも、中だるみせず、かつ濃厚なドラマを描くのに丁度いい長さ。一気読み推奨です!
こんな人におすすめ
『泥棒猫はカノジョの始まり』は、以下のような紳士諸君に自信を持っておすすめできる一冊です。
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ドロドロとした三角関係や修羅場が好物な方
「私のほうが愛してるのに!」という女同士の静かなる戦いや、板挟みになる主人公の苦悩を楽しみたい方に最適です。 -
ストーリー重視のエロ漫画を求めている方
ただ行為に及ぶだけでなく、「なぜそうなるのか」「このキャラは何を考えているのか」という背景にあるドラマを楽しみたい方へ。ミステリー要素が良いスパイスになっています。 -
「記憶喪失」シチュエーションに興奮する方
無垢な状態で自分色に染められる、あるいは過去の関係性を利用される……そんな背徳的なシチュエーションにグッとくる方は必見です。 -
OL・スーツ姿の女性に弱い方
ヒロインの一人である麗華のOL属性は強力です。オフィスという戦場で戦う女性が見せる、二人きりの時の乱れた姿。そのギャップを堪能してください。 -
「初体験」のような初々しさと濃厚さを両方味わいたい方
記憶がない彰にとっては、すべてが「初めて」のようなもの。タグにある「初体験」は、肉体的な意味だけでなく、精神的なリセットによる新鮮なときめきも意味しているのかもしれません。
記憶の霧の中で繰り広げられる、二人の美女による愛の奪い合い。
最後に彰の隣で微笑むのは、果たしてどちらの「カノジョ」なのでしょうか?
そして、暴かれる真実は、甘い蜜の味なのか、それとも……。
その結末は、ぜひあなた自身の目で確かめてください。
『泥棒猫はカノジョの始まり』、今すぐチェックして、禁断の三角関係の沼にハマりましょう!