作品説明
『ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。2』愛の裏側に潜む、狂気と欲望の渦









作品の概要
「ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。2」は、梅本制作委員会が2025年5月に発売した成人向け同人誌シリーズの第二巻。タイトルそのものが、読者の心に鋭く突き刺さる。愛する二人が笑い合う姿その「幸福」が、主人公の精神を蝕み、やがて破滅へと導く。この作品は、単なるエロティシズムを超えて、嫉妬の極限、占有欲の異常化、そして愛の反転を描く心理的サスペンスと、過激な性描写が融合した、異色の成人作品である。制服の女子高生、幼馴染み、クラスメイト……日常の風景の中に、狂気の芽がひそむ。中出し、フェラ、アナル、寝取り、浮気これらの要素は単なる刺激ではなく、主人公の「愛の崩壊」を具現化する道具として、緻密に配置されている。シリーズはすでに第3巻まで展開しており、この世界観の深さと完成度は、同人界でも稀有な存在だ。
サークルの紹介
梅本制作委員会は、名前からして「公式」を装った、ある種のパフォーマンス性を持つサークルだ。本名は茶菓山しん太とされ、一見すると「同人界の異端者」として知られる存在だが、その作品群は驚異的な一貫性と完成度を誇る。このサークルの特徴は、「日常の歪み」を極限まで追求する点にある。制服、学園、幼馴染みありふれた設定を、まるで心理実験のように解体し、再構築する。『ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。』シリーズは、単に「エロい」だけではない。登場人物の内面の葛藤、言葉の裏に隠された憎悪、視線の奪い合い……すべてが、性行為という行為の前後に織り込まれている。Mandarakeで400円という破格の価格で流通しているが、その価格は、作品の質を裏切るほど安価ではない。むしろ、この価格帯でこれほどの密度のコンテンツを提供できるのは、梅本制作委員会の圧倒的な制作力の証明だ。彼らの作品は、同人誌という枠を超え、現代の愛の病理学を描く文学的試みとして評価されるべきだ。
見どころポイントや独自の感想
この作品の最大の魅力は、「幸福の暴力性」だ。主人公は、恋人とその相手が笑い合うたびに、自分の心が削られていくのを感じる。その痛みが、やがて性欲へと変換される。フェラの場面では、相手の唇が「幸せの味を吸い取る」ように描かれる。中出しの瞬間は、「この子の体に、俺の憎しみを植え付ける」という独白とともに、まるで呪いの儀式のように描かれる。アナルの描写は、単なる快楽ではなく、「この身体を、もう誰にも渡さない」という所有の宣言として機能している。
特に印象的なのは、制服という「規範」の象徴が、いかに狂気の衣装として機能しているかだ。白いブラウス、ミニスカート、リボンそれらは、清純さの仮面であり、その下に潜む欲望の暴走を際立たせる。主人公は、恋人の制服を脱がせるたびに、彼女の「社会的正しさ」を剥ぎ取り、自分のものにしようとする。その行為は、性的な占拠ではなく、存在の抹殺に近い。
私はこの作品を読んだとき、『愛とは、相手を壊してまで守るものなのか?』という問いに直面した。この作品は、恋愛アニメやラブコメが描く「幸せな結末」を、まるで鏡のように反転させている。あなたが「ふたりの未来」を願うなら、この作品はその願いを、血まみれの形で突きつける。エロいだけではない。怖い。そして、なぜか、やめられない。それがこの作品の魔力だ。
こんな人におすすめ
- 「愛の歪み」に興味がある人「好き」が「狂気」に変わる瞬間を、文学的に、かつエロティックに体験したい人。心理描写と性描写が一体化した作品を求めているなら、これ以上ない。
- 制服×学園ものに溺れている人単なる「かわいい」や「萌え」ではなく、制服の下に潜む「支配」「占有」「崩壊」を描いた、真の意味での「ダーク学園もの」を求める人におすすめ。
- NTR作品に飽きた人「妻が浮気した」ではなく、「自分が愛した人の幸福そのものが、自分を殺す」ような、逆転型NTRを体験したい人。この作品は、NTRの定番を完全に覆す。
- エロだけでは満足できない人性描写が単なる快楽の羅列ではなく、登場人物の「精神の死」を描く道具として機能している作品を求めている人。この作品は、読んだあとに、しばらく言葉を失う。
- 同人界の異端者を好む人梅本制作委員会の世界観に魅了された人なら、このシリーズはまさに「聖書」だ。第1巻、第2巻、第3巻と、この狂気の物語を、すべて追いかける価値がある。
ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。2の狂気と欲望の深層レビュー




